御吉兆と鳴くうずらの御利益

縁起の良い鳥という「うずらの歴史」

紀元前より深い関係の人間とうずら

長年うずらを研究している教授によると、日本うずらのルーツはエジプトや中国にあるそうです。
紀元前3000年頃、古代エジプトのファラオ王朝メレルカ王の石室墳墓には、うずらを捕獲している情景が彫られており、象形文字(ヒエログリフ)には「U」や「W」を示す文字としてうずらの雛が象られています。
また、旧約聖書「脱エジプト記」では、食料が尽き飢える民に神から『うずら』が与えられたとされ、ギリシャ神話では、ゼウスの求愛から逃れるためうずらに変身した女神アステリアが、遂には海に身を投げ、浮かび上がってきた島「うずら島(オルテュギア島)」で太陽神アポロンと月の女神アルテミスが産声を上げます。
「神」、「王」、「太陽」、「月」、「美」、「食」、「文字」。
このように、うずらと私たち人間は古くから深い関係にあったのです。

戦国武将も頼りにした鳴声「御吉兆(ゴキッチョー)」

中国に古い辞書の鳳凰について書かれている一文に「鶉。鳳也。(うずらは鳳(凰)である)」とあります。
鳳と凰はつがいで、仲睦まじく「平和」・「善政」・「愛」の象徴です。お目出度いことがあった時にだけ姿を現す「瑞鳥(ずいちょう)」であると史料にも残されています。
日本では、うずらの鳴き声が「御吉兆(ゴキッチョー)」と聞こえることから、戦国時代の武将たちが出陣前に験担ぎに使うなど、 縁起の良い鳥として珍重されてきました。

世界中に伝わる逸話が示す神秘的な 人とうずらの密接な関係

中国の鳳凰、エジプトのフェニックス、日本では朱雀が火の鳥・不死鳥として知られます。
人間に文明をもたらした「火」や憧れの「不死」を司るこの鳥と人間との深い関係はとても神秘的です。
もし教授の説通りルーツが同じなら、これら伝説の神獣は同一で原形は「鶉」なのかもしれません。
また、人間との密接な関係を裏付けるかのように、卵アレルギーのアレルゲン「オボムコイド」が鳥類の卵で唯一うずら卵の場合、人のタンパク質と親和性をもっていると言われています。
このように、うずらは人と深く関わり、『縁起の良い鳥』として古い歴史があるのです。

うずらと共に歩むモトキの使命

日本におけるうずら産業の始まりは明治時代中期です。
うずらは、家禽化されてからの歴史が浅く野性味が残っていて、まだまだ未知の領域が多い鳥です。返すと、魅力を秘め伸びしろがる。
つまり、浪漫がある面白い仕事だと思っています。
史実や言い伝え、近年の研究結果がそのことを物語っています。
私たちは、これからも、うずらの多様的な可能性を信じ、商品開発や良質のサービスを皆様に提供できるよう邁進します。
私たちは『うずらの魅力伝道師』
食を通じ、鶉を通じて皆様をもっともっと元気(笑顔)にすることが私たちの使命です。

あなたにも御吉兆が訪れますように・・・
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